「投資は怖い」「損したらどうしよう」 そう感じる方も多いと思います。 投資を始める前に、自分がどれくらいリスクを取れるかを知っておくことが大切です。 これをリスク許容度といいます。 リスク許容度を知らずに投資すると、株価が下がったときに慌てて売ってしまい、損を確定させてしまうことになりかねません。 今回は、リスク許容度の考え方と、看護師がリスクを取りやすい理由についてお伝えします。
1. リスク許容度とは?
リスク許容度とは、「どれくらいの損失なら耐えられるか」という指標です。 大きく2つの視点から考えます。
① 財務的リスク許容度(お金の余裕)
家計に余裕があるかどうかという視点です。 生活防衛費が確保できていて、毎月の生活費に余裕があれば、財務的なリスク許容度は高いといえます。 逆に、生活ギリギリの状態で投資をすると、急な出費のたびに投資を崩す必要が出てきます。
② 心理的リスク許容度(メンタルの余裕)
株価が下がったときに、冷静でいられるかどうかという視点です。 「100万円が80万円になっても慌てずに持ち続けられるか?」 これが心理的なリスク許容度です。 財務的に余裕があっても、精神的に耐えられない場合は無理にリスクを取る必要はありません。
2. リスク許容度を決める主な要素
生活費に余裕があるか
毎月の収入から生活費・特別費積立を引いた後に、余裕があるかどうかが重要です。 前回の記事で紹介した計算式を参考に、投資に回せる額を把握しておきましょう。(※前回記事へリンク)
余裕資金の範囲内で投資することが、リスク許容度を守る基本です。
投資期間は十分か
投資は期間が長いほど、リスクが分散されます。 20〜30代で始めると、30〜40年という長い投資期間が取れます。 期間が長いほど、一時的な株価の下落を回復する時間があります。
逆に、5年以内に使う予定のお金は投資に回してはいけません。 下落したタイミングで売却せざるを得なくなるリスクがあるからです。
年齢・家族構成
若いほどリスクを取りやすいです。 また、共働き世帯は片働き世帯よりも収入源が複数あるため、リスク許容度が高くなりやすいです。
3. 看護師はリスク許容度が高い理由
実は看護師は、他の職種と比べてリスク許容度が高い傾向があります。 その理由を3つお伝えします。
① 職の安定性が高い
看護師は国家資格を持つ専門職です。 景気の影響を受けにくく、医療の需要はなくなりません。 「仕事がなくなる」というリスクが他の職種と比べて低いです。
② 再就職しやすい
一度職場を離れても、再就職しやすい職種です。 ブランクがあっても復職支援研修などを活用して戻ることができます。 「いざとなれば働ける」という安心感は、投資を続ける上での大きな支えになります。
③ 専門職で収入が安定している
夜勤ありの常勤であれば、収入は比較的安定しています。 専門職ならではの収入の安定性が、投資の継続を支えてくれます。
この3つが揃っている看護師は、長期投資に向いているといえます。 「職を失うリスクが低い×再就職できる×収入が安定」この三拍子が、リスク許容度を高めてくれます。
4. 自分のリスク許容度チェックリスト
以下の質問に答えてみてください。
財務面
- 生活防衛費が3〜6ヶ月分確保できている → YES / NO
- 毎月の生活費に余裕がある → YES / NO
- 特別費の積立ができている → YES / NO
心理面
- 投資額が一時的に20〜30%減っても売らずに持ち続けられる → YES / NO
- 株価のニュースを見ても冷静でいられる → YES / NO
- 投資は10年以上の長期で考えている → YES / NO
YESが多いほどリスク許容度が高いといえます。 NOが多い場合は、まず生活防衛費の確保と家計の見直しから始めましょう。
5. リスクを取りすぎないための注意点
看護師はリスク許容度が高いとお伝えしましたが、注意点もあります。
夜勤なし・パートの場合は収入が変わる
夜勤ありの常勤と夜勤なしのパートでは、収入が大きく変わります。 働き方が変わるタイミングで、投資額を見直すことが大切です。 無理のない金額に調整することで、生活を圧迫せずに投資を続けられます。
生活防衛費が先
どんなにリスク許容度が高くても、生活防衛費の確保が最優先です。 投資は生活防衛費が整ってから始めることを忘れずに。(※前回記事へリンク)
妊娠・出産・子育てで働けないリスク
看護師はリスク許容度が高いとお伝えしましたが、女性特有のリスクも考慮が必要です。 妊娠・出産・子育てで、想定外に働けない期間が生じることがあります。
- 妊娠中の体調不良で早めに休職
- 産後の回復が予想より長引く
- 子どもの体調不良で復帰が遅れる
- パートナーの転勤・転職で収入が変わる
このような場面では、収入が突然減ることがあります。 「今は常勤で余裕がある」という状況が続くとは限りません。 投資額を決めるときは、ライフイベントを想定した余裕を持たせておくことが大切です。
まとめ
リスク許容度は人それぞれです。 大切なのは、自分の状況に合ったリスクの取り方をすることです。
まとめのポイント
- リスク許容度は財務的・心理的の2つで考える
- 投資期間が長いほどリスクを取りやすい
- 看護師は職の安定性・再就職のしやすさ・収入の安定から、リスク許容度が高い傾向がある
- 夜勤なし・パートの場合は収入変化に注意
次回は、新NISAの仕組みをわかりやすく解説します。 「つみたて投資枠と成長投資枠の違いって何?」という疑問にお答えします。

