「NISAを始めたい!」 そう思ったとき、いきなり口座を開設して投資を始めていませんか? 実は、投資を始める前に確認しておくべきことがあります。 順番を間違えると、投資中に急な出費が重なって、せっかく積み立てたお金を崩すことになりかねません。 今回は、投資を始める前に準備しておきたいお金の考え方をお伝えします。
1. お金を3つの役割に分けて考える
お金には役割があります。 まずは自分のお金を3つに分けて考えてみましょう。
| 役割 | 内容 | 例 |
| すぐ使うお金 | 日々の生活費 | 食費・光熱費・家賃 |
| 近いうちに使うお金 | 特別費・まとまった出費 | 車・家電・旅行 |
| 長期で増やすお金 | 投資に回すお金 | NISA・投資信託 |
この3つを混同してしまうと、家計管理が乱れやすくなります。 それぞれのお金に役割を持たせることが、安心して投資を続けるための土台になります。
2. 生活防衛費とは?
生活防衛費とは、万が一のときに備えるお金です。 病気やケガで働けなくなったとき、急な出費が重なったとき、このお金があると安心して生活できます。
生活防衛費の目安
生活防衛費は、生活スタイルによって必要額が変わります。 一般的には生活費の3〜6ヶ月分が目安とされていますが、状況によって考え方が異なります。
| 状況 | 目安 |
| 共働き世帯 | 生活費の3ヶ月分程度 |
| 片働き・パート世帯 | 生活費の6ヶ月分程度 |
| 専業主婦世帯 | 生活費の6ヶ月〜1年分程度 |
| フリーランス・自営業 | 生活費の1年分程度 |
看護師の場合、夜勤ありの常勤と夜勤なしのパートでは収入の安定度が大きく違います。 パートや専業主婦の方は、多めに準備しておくと安心です。
生活防衛費はどこに置く?
生活防衛費は投資に回してはいけません。 すぐに引き出せる場所に置いておくことが大切です。 普通預金や住信SBIネット銀行などの金利が高めのネット銀行がおすすめです。
3. 特別費の準備
特別費とは、定期的ではないけれど必ずやってくる大きな出費のことです。 「突然の出費」ではなく「予測できる出費」として、あらかじめ準備しておくことが大切です。
特別費の例
- 車の買い替え(数年に一度)
- 家電の買い替え(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)
- 旅行・家族イベント(年1〜2回)
- 子どもの入学・進学費用
- 冠婚葬祭
特別費の準備の仕方
「いつ・いくら必要か」を先にリストアップします。
例えばこんな感じです。
| 項目 | 時期 | 金額 | 月々の積立額 |
| 車の買い替え | 5年後 | 100万円 | 約1.7万円 |
| 家電買い替え | 3年後 | 30万円 | 約0.8万円 |
| 家族旅行 | 毎年 | 20万円 | 約1.7万円 |
このように「逆算して月々いくら積み立てるか」を決めておくと、特別費で家計が崩れにくくなります。 特別費用の口座を別に作って積み立てておくと管理がしやすいです。
4. 投資に回せるお金の出し方
生活防衛費と特別費の準備ができたら、いよいよ投資に回せる額を計算します。
シンプルな計算式
収入 - 生活費 - 特別費積立 - 生活防衛費の積立 = 投資に回せる額
最初は少額でも大丈夫です。 月3,000円・5,000円からでも始められます。 大切なのは金額より、続けることです。
無理のない金額から始めることが大切な理由
投資は長期で続けることに意味があります。 無理な金額を設定すると、生活が苦しくなって途中で崩すことになりかねません。 「少ないかな」と思うくらいの金額から始めて、余裕が出てきたら増やしていくのがおすすめです。
まとめ:投資は順番が大事
投資を始める前の準備をまとめます。
チェックリスト
- 生活費の3〜6ヶ月分の生活防衛費が準備できているか
- 近いうちに必要な特別費がリストアップできているか
- 特別費の月々の積立額が決まっているか
- 投資に回せる額が把握できているか
この土台が整ってから投資を始めると、株価が下がっても慌てずに続けられます。 焦らず、順番通りに進めていきましょう。
次回は、リスク許容度の考え方について書いていきます。 「どれくらいのリスクなら自分は耐えられるか」を知ることが、投資を長く続けるコツです。

